先日NHKのクローズアップ現代で「近視の常識が変わる!」というのがやっていました。
その番組では近視の常識を大きく変える研究成果が相次いでいるという内容で、目の機能が低下すると認知症やうつ病、動脈硬化など様々な病気の危険性が高まる可能性が明らかになったとい内容でした。さらに
これまで困難とされてきた近視対策の可能性を示す研究成果も次々と生まれているらしいです。
この番組では49歳のある女性の方が東京医科歯科大学の先端近視センターというところに訪れて診察を受けるという内容で、この女性は10年ほど前から近視が進んでしまい、緑内障を発症してしまい右目の6割ほどが視野欠損をしてしまっているらしいのです。ここまで進んでしまうとメガネなどで矯正も難しくなってしまいます。またこの女性は左目も緑内障になっておりあと5〜6年後には失明をすると先生に告げられており緑内障の進行を抑える手術を検討されていました。
これまでの常識は近視というのは20歳くらいで落ち着いて近視の進みは少なくなると言われていました。
近視が進んでしまう条件としては成長期に身体が大きくなるのに伴って頭も大きくなり眼球が引っ張られ眼球が伸びてしまうことにより本来なら像が結ばれる網膜が後ろに引っ張られてしまい近視になるというのと、近くのものを見ることによって生じる調節緊張状態が過度に続くと(ピント調節力の使い過ぎ)、調節緊張状態を解消しようとして結果、眼軸が伸び近視や近視進行の原因になると言われています。
前者の条件で成長期が過ぎると近視が進むことが止まっていました。
後者の方は昔、大人になってからはそれ程細かい作業が多くなかった時代では少なかったのですが、近年、パソコンやスマホ、携帯用ゲーム機など眼を酷使する機会が増えてしまっており大人になってからも近視が進んでしまう方が増えてきています。
先程の女性もこのようなことが原因での近視の進行と思われます。
特に強度近視と言われるSー6.00D以上の度数の方が危険度が上がると言われています。S−6.00Dとは裸眼で見える距離が10cm迄しか見えない方です。これくらいの度数の方は眼球がかなり伸びている恐れがあり網膜剥離や緑内障の可能性が高くなっており、定期的な眼科の受診をオススメします。
さらに最新の研究で、視力や視野が損なわれることと、認知症やうつ病、動脈硬化などとの関係性が深いこともわかってきているそうです。
厚労省の研究では耳が聴こえないのも認知症に繋がるという研究結果が出ており、脳に対して常に刺激を伝えるということが大切だと思われます。
私も仕事柄、店頭にてご年配の方と接する機会が多いのですがその方達がよく仰られるのは年をとってきたから細かいものを見る必要性は無いし家の中でテレビが見られればいいと言われたり、かなり大きな声じゃないと聞き取れないのに聴こえているから大丈夫などと言われます。
やはりいつまでもボケづにいるためには視力の出ている度数のメガネを掛けて補聴器を使用して聴くということが必要だと思います。
話が逸れてしまいましたがちゃんとした度数のメガネを着用することにより近視の進行を進めないようにしましょう。またパソコンやスマホなど使用する際には休憩を挟みながら眼を休ませましょう。